福祉業界で実際どうなの?働いて感じることを紹介!
皆さんは福祉業界は
どういうイメージを持っていますか?
福祉と聞くとどうしてもしんどいイメージや、給料が安いなどのあまり印象が良くないイメージが先行しているんじゃないかなと僕は思います。
実際僕自身もこの業界に入るまであまりいいイメージ印象を持っていませんでした。
僕の母親が10年以上福祉業界に携わってきましたが、疲弊している様子を見てきていたからこそ、いいイメージがなかったとも言えます。
成年介護と子どもの介護とありますが、僕は子どもの介護を行っています。
子どもの介護ですが、皆さんが想像している介護ではなく、障害を持っている子どもが将来社会に出て働くための準備・学びとして携わっています。
福祉業界というとどうしても介護施設などが頭に浮かぶという方が多いかもしれませんが、福祉というものは多岐に渡ります。
※現在僕が働かしていただいている場所・業種名は「放課後デイサービス」といいます。
この放課後デイサービスに関しては別記事で詳しく触れていきます。
ただ、この業界に入って感じたことは僕が思っていたイメージとはいい意味で違うものでした。
(勿論、しんどいと感じる時もあります)
僕も来年で3年目になりますが、入りたてのころから比べると少しは成長できているのかなと思ったりもします。
この記事を読んでくださっている方は、これから福祉業界に入ろうと志している人や福祉業界のことについて知りたいと思ってくれている人が見てくれていると思います。
これから実際働いていて良かったと感じること〇個とうーんと思うところ〇個を紹介していきます。
少しでも皆様の参考になれれば幸いです。
[よかったと感じるところ]
① 休日を確保できる
② いろいろな人と関わって成長できる
③ 服装に縛られることがない
④ 子どもたちの成長を間近で感じられる
⑤ 残業が少ない(ほぼない)
⑥ 考える力が身につく
[うーんと思うところ]
① 給料が低い
② 資格がいる
③ 保護者対応
④ 事業所によって色が違う
では、さっそくよかったと感じるところに触れていきましょう。
① 休日を確保できる
この業界に入るまでは少しイベントの会社で働いていましたが、休みは決められており自分で決めることは難しく、休日出勤も普通にありました。
この業界に転職してからは、休日の確保がとてもしやすくなりました。
休みは週休2日制で、僕の事業所は祝日も休みの為、自分の予定を立てたいときにたてることができます。
周りの僕の友達は週に1回しか休みがない、繁忙期は週7日のの時もあるなど結構うらやましがられたりします。
福祉業界は大変といわれていますが、僕自身は休みもしっかりととれるので満足しています。
休みも日曜と他1日なので、平日に希望を出すと週末とは違い大抵のところはすいているので非常に助かっています。
(外に出ることが好きですがどうしても週末は混むので平日に買い物をよくしています)
因みに、現在僕が働いている事業所は有給消化率100%です。
② いろいろな人と関わって成長できる
仕事をするうえで誰とも関わらない仕事はないと思いますが、福祉特に僕が実際働かしてももらっているところでは、一緒に働いている方のみならず、子どもから教えてもらうことがたくさんあります。
年を重ねてくると自分の中の先入観が大きくなり、昔の純粋無垢な気持ちは薄れていきます。
僕もおそらくこの業界に入っていなかったら、子どもと話すときも同じ目線で話す気持ちを持つことは難しかったでしょう。
今も、子ども立場に立ってすべて物事を考えられているとは思いませんが、少しづつ子どもが考えていること、疑問に思っていることはわかってきた気がします。
子どもと関わることについて触れてきましたが、一緒に働いている方からもたくさんのことを教えてもらいます。
僕自身まだ20代ですが、一緒に働いている方の中では最年少です。
経験も知識もまだまだ勝てません。
ベテランの方から毎日ご指導をいただいて、成長させてもらっています。
職場によっては上司との関係も大変なところもあると思いますが、僕が働かせていただいている事業所は、とても親切に教えてくれます。
この人と人とのかかわりで成長させていただいているところは、やはり僕にとってかけがえのないものとなっています。
③ 服装に縛られることがない
僕にとって服装が自由で働けることはすごく大きいです。
実際この業界に入るまではスーツを着て仕事をするのが当たり前だったので、現在は自分の好きな服装、動きやすい服装で出勤することができているのでメリットしてあげました。
ただこの意見はあくまで僕から見たメリットなので、毎日違う服を選んできていかないといけないと思う人は決められた服装で出社するほうが楽なのかもしれません。
(あまり僕は服装を気にせず機能性だけで決めています。)
各事業所によって、服装の規定は違います。
現在僕が働いている事業所は、すべて私服です。
中には、事業所オリジナルの制服を着て活動している事業所も中にはありますが、ポロシャツが多いので機能性はばっちりです。
この業界、特に子供たちと関わる職場は子どもたちと同じように体を動かすことが多いので、動きやすい服装を着ておいたほうがいいと僕は思います。
④ 子どもたちの成長を間近で感じられる
これは僕が子どもの福祉をしているからかもしれませんが、1つずつできなかったことができるようになる瞬間を見られます。
勿論、事業所だけでなく自宅のご協力があってのことですが、やはり間近で成長を感じられる喜びは何にも代えがたいものがあります。
子どもたちの療育は実際どのようなことをしているかは、別の記事で紹介しようと思います。
障害を持っている子どもたちなので、普通の子供ができることも難しいことがあります。
「鉛筆を持てない」「言葉をうまく発することができない」
など当たり前が当たり前でないことが多いです。
その当たり前は勝手にこっち側が決めた当たり前であり、その子たちにとってはすごく難しいことです。
人間はだれしも、今までできなかったことができた瞬間はうれしいと思います。
その瞬間に立ち会えるこの業界はすごく僕にとって人生の幸福感・達成感を味わさせてもらっています。
⑤ 残業が少ない(ほぼない)
この業界は、皆さんが思っているよりも残業が少ないです。
他の業種と比べても圧倒的に少ないといってもいいでしょう。
基本的には9時間拘束の内1時間が休憩の計8時間です。
僕の職場は9時から18時が労働時間になっています。
基本的には18時になったらすぐに上がります。
(子どもの送迎があるときは少し残業になることもありますが)
残業も現在の職場では15分単位で残業手当が支給されているので、そこはすごくありがたいです。
それでも残業が1時間を超えることはほぼありません。たいていが30分程度です。
以前の職場では残業手当が出なかったので、定時になったらすぐに上がるよう施設長直々に言われていたので、やはりほかの業種と比べると残業はかなり少ないと言えるでしょう。
⑥ 考える力が身につく
子どもたちの療育は毎回同じものではありません。
毎月、毎日違う療育を用意しないといけません。
ある意味、大変なことかもしれませんが、毎日考えて何かを生み出すことは自分自身の創作力が上がると感じています。
大人になると、何かを作り出したりすることは重労働で作り出そうという気持ちが起きないことのほうが多いのではないでしょうか。
僕もこの仕事をしていなかったら、作り出そうなんて発想はなかったと思います。
器用ではありませんが、何かを作り出せた時の喜びは子供のころに学校で習っていた図工で自分の作品が出来上がった時の喜びと似ています。
ないものから新たなものを生み出すということはすごく難しいことかもしれません。
でも、この業界に入ってからは自分の中の創作力が格段に成長したと身をもって感じます。
では、ここからは働いて感じるうーんと思うところを上げていきましょう。
① 給料が低い
やはり、給料はほかの業種と比べると少し低いです。
一概には言えませんが手取りで18万から高くても23万といったところでしょうか。
僕も手取りは18万ほどしかありません。
これにも事情がたくさんありますが、事業所がもらえる額というのが毎月決まっているというのも要因の1つだと思います。
児童発達管理責任者の資格を取ると給料は跳ね上がりますが、この資格を取るのもかなりの狭き門の為、なかなか大幅に給料が上がることはないです。
先ほど、メリットの点で上げた残業代が少ない(ない)ということも関係しています。
他の業種は残業手当が多く出たり、かなりの時間を残業していることから給料が高くなったりすることが多いと思います。
実際、僕の後輩も残業手当があるから給料が高いと言っていました。
これは、時間を取るかお金を取るかになってきますが、お金持ちになりたいと思う人はこの業界は厳しいのかなと思います。
(ただし、生活はできるレベルで給料をもらうことはできます。)
② 資格がいる
資格がいると書きましたが、実際は資格がなくても働くことはできます。
しかし、正社員として雇ってもらうには資格が必須といっても過言ではありません。
では、なぜ資格がないと正社員として雇ってもらえないのか。
それは、国から事業所に出される助成金が関わってきます。
詳細はまた今度触れていくことにしましょう。
仮に資格がある人を雇うと事業所側に10万円の資格が下りるとしましょう。
資格がない人を雇うと人員は確保できますが、事業所側には補助金は入りません。
あなたが、雇う立場ならどうしますか?と聞かれると前者と答えるでしょう。
このように事業所もお金がないと運営はできません。
資格がなくても働くことはできると思いますが、あるに越したことはありません。
そして、現在僕が働いている業種は「児童指導員」という任用資格も取ることができます。
資格についてもまた別記事で触れましょう。
③ 保護者対応
この保護者対応ですが、保護者の方が全員優しいというわけではありません。
勿論、理不尽に怒られることもあります。
その対応に疲弊して、やめて行ってしまう人も中にはいました。
こちら側の不手際で保護者の方からご指摘をいただく分には、貴重なご意見として傾聴し謝罪をしますが、いきなり訳も分からず怒られると少しへこみます。
僕もこの仕事についてすぐに保護者の方から唐突にご指摘をいただきましたが、すごくへこんだことを覚えています。
それも今となってはいい思い出ですが、やはり誰もが通るべき道なのかなとも思います。
保護者の対応はすごく気を使うので、初めのうちは少し気疲れしてしまうかもしれません。
④ 事業所によって色が違う
福祉として一括りにされていますが、事業所ごとによってプログラムが大幅に異なります。
運動に特化した事業所もあれば、勉強に特化した事業所もあります。
個別活動に重きを置いた事業もあれば、集団での活動をメインとしたところもあるでしょう。
自分がどういった療育をしたいかを見極めて応募することが重要です。
体を動かして子どもたちの療育をしたいのに、勉強に特化した事業所に入ってしまうと思っていたのとは違うといったギャップが生まれてきてしまいます。
逆もまたしかりです。
そういったことがないようにしっかりと施設管理長とお話をして、事業所の療育方針について聞いてみてください。
事業所は数多くの募集を行っていますが、同じ業種でも全く違うので、一度見学して施設管理長とお話しすることが大事だと思います。
以上が僕が思うこの業界に入ってよかったと感じるところと、うーんと思うところです。
大変なところはありますが、僕はこれからもこの業界で働いていこうと思っています。
最後になりましたが、これから少しづつ福祉業界のことについて書いていきたいと思います。
もしこの記事を読んでくださった方で、もっと知りたいと思うことがありましたら、コメントしていただけると幸いです。
少しでも、皆様のお力になれると幸いです。