人生の一コマ

Teacher’s Diary

のんびり生きよう。

特別支援教育ってなに?

特別支援教育と聞いて、皆さんはどのようなイメージを思い浮かべますか?

 

僕もこの業界に入って障害を持っている子どもと接する機会がなければ、

 

「生きていくうえで必要な基礎的な能力を身に着ける」

「先生がたくさんいて、1人の児童に対して1人の先生がつく」

 

などの、考えを持っていました。

 

勿論、今もこの考えを持っています。

 

しかし、これに加えて現在働いていて学んだことや感じたことを加えて、特別支援教育についてお話していこうと思います。

 

 

目次

 

特別支援教育って何?

特別支援教育は子どもたち1人1人が自立や社会に参加するための準備として支援を行っていきます。

 

1人1人の障害の特性を理解し、その子どもの「生きていくための力」をつけるためにその子どもが主体的となった支援を行います。

 

生活や学習をするうえでの困難が一般的な子どもと比べ多いため、その困難を克服もしくは改善するために、適切な指導・支援を行うものです。

 

特別支援教育ですが、実際働いて感じることは昨日できなかったことが今日できるようになっているということがあることです。

 

出来ないことは時間をかけて継続的に行いますが、できるようになる時は徐々にではなく急にできることが多いです。

 

そして、できるようになったときは一緒に喜びまた次の課題に向けて取り組みます。

 

障害にも個々によって程度は違います。

 

普通の学校で普通のクラスに通える子どもから支援学校に通っている子どもまで様々です。

 

 

実際僕の現場で行われいる特別支援教育とは

僕は別記事でお話しさせていただきましたが、「放課後デイサービス」という子どものための福祉施設で働いています。

 

特別支援学校で働いているわけではありません。

 

しかし、特別支援学校で行っていることに沿って事業所でも活動しています。

 

学校で出来ないことを事業所で出来ないということもなければ、事業所で出来たことが学校で出来ないということはあまりありません。

※例外もあります。

 

事業所で行っていることは、個別活動集団活動の2つを必ず1日の活動に取りこんでいます。

 

個別活動

個人活動では、個々の苦手を克服したり保護者ができるようになってほしいことなどの要望をお聞きしたことなどを行っていきます。

 

レーニング内容としては、視覚トレーニングで認知力を養ったり、クリップを使って指先の握る力をつけたりなど多岐に渡ります。

 

レーニングの詳細については、別記事で詳しく解説させていただければと思います。

 

この個人活動ですが、基本的には先生1人子ども1人とマンツーマンで行います。

 

課題を用意しますが、その課題をスムーズに終えられることは少なく、助けがいることが多いです。

 

なので、先生1人がついて個人活動を行います。

 

人間は大きくなるにつれてできないことはできないと決めつけてしまい、挑戦する心がなくなります。

 

この、個人活動では僕たちが子どもたちに教えていることもそうですが、僕たち先生も子どもたちに教えられていることは沢山あります。

 

集団活動

集団活動では事業所に来ている子どもたち全員で活動します。

 

事業所の受け入れ人数は1日10人までと決まっているので、小規模の集団ではありますが、社会性や協調性を身に着けます。

 

普通の学校よりも1人1人の個性が強く、まとめるのは難しいですが、子どもたちも一生懸命こちらについてきてくれようとしてくれます。

 

実は、僕も集団活動は少し苦手でした。

 

ただ、世の中苦手だからしなくていいということは存在しません。

 

事業所に通っている子どもたちは、僕の幼い時よりも集団行動が苦手という子どもが多いです。

 

苦手を克服するには、継続して行い、達成感を得ることが大切です。

 

先日のブログ書かせていただきましたが、以前明石の展示会に事業所の子どもたちが作った作品を展示させていただきました。

 

その作品を子どもたちと見に行きましたが、自分たちが作ったという実感から嬉しそう顔をしていました。

 

集団活動では、一緒に作品を作ったり運動したりなど、様々ですがこの集団活動こそが大きくなって社会に出る準備としてとても大事なことだと僕は考えています。

 

さいごに

一般的に特別支援教育は、名前は知られていても実際どのような内容が行われているかなどは知られていないことが多いです。

 

僕自身もこの業界に入っていないとわかりませんでした。

 

この業界に入って、障害と向き合い、一生懸命頑張っている子どもたちの姿を見て僕自身も頑張っていかないととなお一層思うようになりました。

 

特別支援教育はいまだに周りに知られていないことが多いです。

 

1人でも多くの方に特別支援教育というものに興味を持ってもらい、1人でも多くの方のご理解とご協力をいただければ幸いです。

 

最後まで、お読みいただきありがとうございました。